茨城空港の責任者

・自民党の額賀元財務相
・運輸省の航空局長だった黒野匡彦氏

開港を４カ月後に控えているのに、手を挙げる国内の航空会社はゼロ。 決まったのは、アシアナ航空のソウル便のみで１日１往復に限られる。想定利用客数は、 搭乗率７５％と高めに見積もっても年間７万７０００人に過ぎない。

旧運輸省は９９年、「年間８０万７０００人の旅客が見込める」需要予測を立てていた。

そもそも誰が茨城の空港なんて利用するものか。県南部の住民は羽田や成田を利用した方が便利だし、北部は福島空港が近い。

「空港建設の旗振り役は、自民党の額賀元財務相でした。鹿島沖など他の候補地に対して 航空自衛隊・百里基地との官民共用案を推進。基地のある小美玉市は、額賀氏の選挙区です」（航空行政事情通）

共用案を９６年の第７次空港整備５カ年計画で採択したのは、当時運輸省の航空局長だった黒野匡彦氏。
黒野氏は後に運輸事務次官まで上り詰め、民営化された成田国際空港会社の初代社長に“天下り”した航空官僚のドンだ。

「いまも成田の取締役特別顧問として、後輩官僚にニラミを利かせています」（国交省関係者）

前出の需要予測は、黒野氏が次官在任中にまとめられた。

（日刊ゲンダイ2009年12月3日掲載）2009年12月06日10時00分 / 提供：ゲンダイネット
http://news.livedoor.com/article/detail/4489284/